気付いていない方も多いかもしれませんが「養護」から「(特別)支援」に名前が変わったものがあります
それは『学校』です
前までは「養護学校」でしたが、「特別支援学校」に変わっている場合があります
もうちょっと細かく言えば、盲学校やろう学校も特別支援学校に変わってます
平成19年4月1日から施行らしいですけど、学校側の切り替えの都合もあるとおもいますので、じわじわ~って感じで広がったんじゃないでしょうか
文部科学省のサイトに記載があるので、これら変更は行政上なものとなります
Q太郎ももう少ししたら、支援学校に行くと思うので、今回はこの件について触れていこうと思います
「支援」「養護」の違いって?
まずは言葉の意味を考えてみましょうか
「支援」と「養護」は、日本語的には似たような意味だと思います
使い方としても文脈によるとしても同じような場面で使用すると思います
でも、当然言葉が違うのですから違いはあるわけですね、まぁ、個人的な考えだと、まぁ微妙な違いかなと
「支援」は、他人や組織が必要な手助けや援助を提供することを指しますね
これは、ある目標や課題を達成するために、支える役割を果たすことを意味します
例えば、災害被災地の復興支援、学生の学習支援、経済的な援助などが「支援」と言えます
一方、「養護」は、保護・世話・看護などの意味を持ち、基本的には人や生物を保護し、健康や安全を確保するために行われる行為を指します
具体的な例としては、高齢者や障害者の介護や看護、病院での患者の治療・ケアなどが「養護」と言えます
従来からの流れのとおり、この意味の方がしっくりくるような気がします
上記の通り、言葉の意味としての違いはありますけど、やはり文脈や状況によって使い方が異なってきますね
先にも言ったように、場合によっては「支援」と「養護」が同じ目的を指すこともあると思いますが、一般的には微妙なニュアンスの違いがあると言えますね
意識しなかったら、大抵の人は同じように使っちゃうんじゃないですかね?
養護から特別支援になった理由は?
「〇〇養護学校」という名称が「〇〇特別支援学校」に変わった背景には、お堅い感じで言えば、社会の理解や意識の変化が関係してきています
「養護」という言葉は、保護や看護の意味合いがあり、過去には主に障がいを持つ子どもたちを対象とした学校に使用されていました
つまり、養護学校ですね
しかし、この表現は特定のグループに焦点を当てたものであり、ひっくるめたサポートを提供する考え方とは少し異なる場合があるからです
一方、「支援」という言葉は、広範囲で「支援を提供する」という意味合いがあり、多様なニーズや個別のサポートに適用できます
また、最近だと特別支援教育や包括(ひっくるめた)教育の重要性が強調されています
これにより、異なるニーズや能力を持つ子どもたちが一緒に学ぶ環境が推進されているのです
だから、名称の変更は、特定のグループを指すのではなく、すべての生徒に対した支援を示すために行われる場合があるということです
「養護学校」という名称は、障がいを持つ子どもたちを分離して教育する施設として認識されがちです
ということは、ご本人たちが、社会から排除される印象を与える場合があります(まぁ、疎外感ですよね)
でも「支援学校」という名称は、ひっくるめた言い方ですし、すべての生徒が学ぶ場であることを強調しています
そして、養護学校・聾(ろう)学校・盲学校などは全て特別支援学校と呼ばれるようになったわけですね
これにより
それまでは養護学校、聾学校、盲学校に分かれていたため、校舎も職員室も全て別々に作らなくてはいけなかったり、重複障害児の対応が出来る学校を作ることが出来ないなどの非効率や不都合があったのが解消されるケースもありました
ただ、逆を言えば
養護学校なのか、聾学校なのか、盲学校なのか、分からないため
まだ〇〇養護学校、△△盲学校、□□聾学校、のままの所もあります
特別支援というのは、あくまでも文部科学省が発信した呼称となるわけです
一部の学校や教育機関が「養護学校」から「支援学校」への名称変更を行っていることがありますが、具体的な変更の理由は学校や地域の事情によって異なる場合もあったりします
※重複傷害児:
重度・重複障害とは、盲・聾・知的・肢体不自由・病弱などの障害が二つ以上重なっている 障害であり、発達的側面や行動的側面から見て、障害の程度が極めて重い重度障害も加えて考 えられており、重度障害・重複障害の両者を含む幅広い概念であるといえます。
障害を障がいと表記することについて
QAパパは障害のことを障がいと書いています
これについては、以前に以下の記事でもいっています
配慮の面でこういう働きがあるということです
この表現の違いは、一部の人々が「障害」という言葉に否定的な意味合いを感じる場合があるということです
そのため、前向きな表現を求める考え方から、「障がい」という表記が用いられることがあります
「害」ってポジティブなワードではありませんからね
あとは言葉のイメージやニュアンスの取り方で
「障害」は、何らかの能力や機能に制約がある状態を指す言葉であって、医学的な視点からの分類や診断に使われることが一般的だといいます
そして「障がい」は、個人の多様性を尊重した上での、表現なんです
最近で言うと、多様化という言葉が広がっていますが、それに当てはまって
個別の状態だったり、支援が必要な状況を指す言葉として使用されることがあります
でも、どちらの表現を使うかは個人の意識や好み、また文脈によって変わってくることもあります
絶対じゃないんですね
重要なのは、相手の尊重と理解を示すことであって、それに合わせた適切な表現を選ぶことなんですね
他にも次のような言い方や表現がありますが、絶対ではありません
発達の多様性:
発達障がいや障がいの人々を指す際には、「発達の多様性」という表現を使うことがあります
理由としては、個々の発達プロセスやスピードが異なるからです
特別なニーズ:
発達障がいや障がいを持つ人々の個別のサポートや支援を指す際には、「特別なニーズ」という表現を用いることがあります
これは、彼らが他の人々とは異なるサポートや配慮が必要であることを示す表現となります
発達における課題や困難:
発達障がいや障がいを持つ人々の課題や困難を指す際には、具体的な状況や特性に基づいた表現が使われます。例えば、「学習困難」「コミュニケーションの課題」「社会的な困難」といった表現があります
障がいのカテゴリー:
発達障がいや障がいを幅広く指す際には、それぞれの障がいのカテゴリーを示す表現が用いられることもあります
例えば、「自閉スペクトラム障害(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「知的障害」といった具体的な診断名やカテゴリーが使われます
まとめ
「養護」と「支援」について、支援にすることによって施設の呼称をまとめられると書きましたが
それ外にも
障がいのある子を「養護」や「保護」するということではなくて、
子どものいいところを生かし、伸ばしていくための「支援」をしようという
前向きですばらしい考え方もあるということです
何を思って、どのように生きてい行くかは大切であって
他人を思いやるということは非情に大事ですね
最後に発達障がいや障がいを持つ人々と接する際には、以下のポイントを心に留めることが重要です
基本は思いやりの心です
自分自身にゆとりがないと優しくもできませんからね
尊重と優しさ
普通に差別のようなことはしないように、個別性や人格を尊重し向き合いましょう
困ってたら助けましょう
尊重と優しさを持つというのは人間関係では必要不可欠なことです
コミュニケーションの工夫
コミュニケーションとることにも一工夫入れるといいです
明確で分かりやすい言葉や表現を使って、相手のコミュニケーションスタイルに合わせるようにしましょう
視覚優位や聴覚優位など、それぞれありますので得意な方を選びましょう
資格の方が情報量多いので、メモ見せたり、絵をかいたりする方法も有効です
柔軟性と個別のサポート
その人のニーズや能力に合わせて柔軟な対応をすることです
その人が最大限に実力発揮や成果が出せるように支援してみましょう
理解と教育
支援する側の認知度です
発達障がいや障がいについて理解を深めることがかなり重要になってきます
これが一番重要なんじゃないかな?
理解しなければわかってあげられないでしょう?
共感や思いやりを持ちながら
これも根本的な話ですね
発達障がいや障がいの方だけじゃなく、全ての人に思いやりを持ちましょう
そうすれば、人間関係で揉めることもなく、あなたに人が集まってきます
基本的に人は共感や思いやりがある人と良質なコミュニケーションをとてるようになってきます
以上になります
少しでも意識しながら接することができれば、すばらしいですね!
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