発達障がいは凸凹個性なんて言われてて、得意・不得意がはっきり分かれてたりします
つまり、発達障がいの度合いが大きかったり、それと本人の性格によるところで
できないことは全くできないだろうし、さらにはやりたくないこともあると思います
でも、定型発達の人だって、大なり小なり似たようなところもあったりするので
何かが極端にできない=発達障がい とは直結しないと思っています
発達障がいかどうか判断するのは専門家の診断をするのが確実性は上がります
特性的にこれが苦手なら発達障がいの可能性が高いというのはあります
マルチトラックが極端にできない
人とコミュニケーションをとるのが苦手(空気が読めない、話がかみ合わない、話を覚えられないなど)
じっとしてられない
学習能力的に困難がある
などなど
よく知られてないだけで
他にも苦手なところだってあるはずだと思っています
今回は特に「怒り」に対してクローズアップします
怒りやすかったり、癇癪だったり・・・なだめて落ち着かせるのは大変です
コントロールしなければいけない感情ともいえるでしょう
怒りが発生するプロセスと鎮め方を説明します
感情のコントロール
今回はQ太郎と特別支援クラスのクラスメイトの場合を考えてみましょう
Q太郎は発達障がい(ASD)と診断されていますが、知的障がいもあります
ちなみに発達障がいと知的障がいは別のものになってきます
なので、Q太郎は発達障がい+知的障がいという症状を持っていることになります
そのクラスメイトの子の症状的には詳しく知りませんが
よく暴れる・悪態をつく・集団行動が苦手と伺っております
実際に発達障がいか定かではありませんが特別支援クラスにいるので
発達障がいだろうな・・・ という位置づけです
発達障がいだから怒りやすいという考えの前に
コミュニケーションが苦手(空気が読めない、相手にあわせられない)という観点から怒りやすい流れができてしまいます
また、感情のコントロールが苦手というのはあるとおもいます
さて、この二人共通点があります
Q太郎はご存じのとおり癇癪をたびたび起こしますが
その子の場合は怒りの衝動を抑えるのが少し難しいようです
簡単に言うと、どちらも怒らなくていい場所で怒ってしまうということと
怒り方が激しいということになります
もうちょっと詳細に説明します
Q太郎
・自分の思い通りにならないと癇癪
-行きたい場所にいけない
-やりたいことができない
-食べたいものが食べれない
→予防策として、初めに計画を伝える必要がある
その子(A君)
・したくないことがあると怒る
-校庭に出たくない
-教科書を読みたくない
→言葉は通じるものの自分の気がそちらに向かないことはしない
普通の子がここでは怒らないのに怒ってしまうポイントがあるのはわかります
だれだって、むかつくポイントは違うので・・・
そこはいいんですけど、幅広い意味で共感できないポイントで怒りだすのは周りからの印象が良くないのです
これは発達障がい関係なくですね
だから、最終的には怒りをコントロールできなければいけません
仕事や家族関係だってそうでしょ
ファッ〇ン上司やく〇姑からの理不尽な一言を我慢しなければいけないことだって多いと思います
そこでいちいち怒ってたら、おさまるものもおさまらなくなります
ウ〇ル・ス〇スだって、あそこで平手打ちしないで、冷静に面白く痛烈な切り返しがあれば
拍手喝采だったと思います
特にアメリカってアングリーマネジメントに力を入れてるんですよね
怒りをコントロールできないのは未熟だみたいな風潮があります
日本は必ずしもこの限りではありませんが
やはり行き過ぎた怒りにはコントロールする必要はあると思います
大きくなったら人間関係での事故起こす確率率があがりますしね
怒りが発生するプロセス
怒りを鎮めたり、怒らないようにするために
どうして怒りにつながるか考えてみましょう
キャパがたりない・・・って言えば確かにそうも思えるんですけど
人にはいろいろ背景があって、各々許せないことがあるんです
つまり、怒りに至ってのプロセスは人それぞれではあるんですが
我慢できなくなった時にそれが起こるということです
極端な話で言うなら、完全に我慢できるような忍耐力やそもそもなにも感じなければ
怒るということにつながりません
あとはそこにある思いが強いということです
こだわりがあるからこそ感情が高ぶるんですよ
集団行動から外れることはもちろんあんまりよくないことなんですけど
まわりに迷惑をかけるようなものではないのなら、そのこだわりは見つけてほしいし大事にしてほしいと思います
発達障がいの強みに定型発達のひとより深く没頭するというのがありますけど
まさにそれのことで、そこから長所や仕事に結びつけたりできるんですよ
怒ること自体はあんまり良いことでもないのですが
逆に自分にとってそこが大事なんだと気付くところでもあります
・・・まぁ、とはいえ
前向きな意見だけでなく
ただ単に感情のコントロールが下手(制御できない人)だっています
怒りのコントロール方法
怒ることをコントロール(制御)できれば、怒りを抑えつけたり
出すところを選べたりできます
後でストレス解消すればいいのです
怒りの特徴として、怒りは生ものです
その場で発生するものです
もしくは、トリガー(動作させるスイッチ)があって、それを起動してしまうと
怒りにつながります
よく言うでしょ?「地雷ふんじゃった」って(笑)
性格の悪い奴がいるとして、煽ってきたりします
そこで、我慢してストレス溜めたり、キレたりするわけですよね
基本的に性格悪い奴には近づかないほうがいいです
これはまず基本ですね
そんな人と付き合っても、損はあっても得は少ないと思います
まずは怒りポイントになるようなものから避けることですね
そして、あとは気にしないことです
考えることは考えなければいけないですけど、イライラするようなことを無理に考えなくてもいいんです
そして、自分が落ち着く方法を自分なりに考えるんです
ルーティーンってやつですね
決められたこの行動をすると落ち着くってやつですね
Q太郎は学校から帰ったらパソコンやってよくわからん画像見て
当たり前にクリアできるゲームをやったりします
これって意味はないです
やってどうすんねん?って感じですが
彼にとってはこれがルーティーンだと思います
本当は癇癪起こさないようにもっと、簡単にできるルーティーンが欲しいのですが
彼がそれをさがしてするのは難しいので・・・
確実ではないのですが、なだめる方法として
Q太郎が怒る(癇癪を起す)時は必ず、「怒っても意味ないよ」と言ってその理由を言ってから
やさしく彼の肩や頭に手を触れます
彼はパパが怒ると怖いというのを味わっていますから、ストレスを与えないように
やさしく(時には厳しく)声をかけて落ち着くところから始めます
これでうまくいく・・・といったら、そんなこともなく
大きい癇癪だと1時間(最近だと30分ぐらい)ですかね
昔より落ち着いたらと言えば、落ち着きましたが
やさしくある程度の頻度で声をかける方がQ太郎の怒りはおさまる気がします
あと一般的なことをいうなら、最初からイライラしてたりすると、怒りやすくなります
常に心の安定は保ちたいですね
なんで、一般的かというとQ太郎の場合は
いきなりトップギアに入ることが多いので、この当たり前が通用しない(笑)
ただ、Q太郎の場合は前もって予告しておけば防げることは多いです
自閉症にこの特徴は多いですが
彼の怒りポイントは予想外のことが起きた時に発生することが多いです
なので、ホワイトボードに今日の予定を書いたりします
でも、彼の発語や聞き取り能力がもうちょっと高ければ
話し合って解決することも可能なんですが、ちょっと難しいですよね…
さて、A君の話になりますが
彼は集団行動が苦手なようで、周りに迷惑をかけたり、先生の言うことを聞きません(人によってはわがままととらえる人もいそうですが)
しかも跳ねっかえりが凄いです
暴れまわるタイプです
Q太郎とケースが違うし、詳細がわからないですが
彼に対しては具体的なアプローチすることはできませんが
もう、ゆっくり話して
嫌な理由を聞くしかありません
そのうえで今暴れてるデメリットを淡々と時間をかけて説明していくしかないような気がします
「なんで暴れてるの?」
「なんで嫌なの?」
「つらい悲しいことがあったの?」
Q太郎と状況・状態は違いますが
結局、怒ってるとき(癇癪?)はこちらの意見を聞きいれてくれないので
オフになっている状態に淡々と話しかけていくしかないような気がします
怒りのコントロール(アングリーマネジメント)はゆっくりじっくりやっていくしかないと思います
まとめ
怒ることは大事です
自分の尊厳が踏みにじられたり、不当に大切なものを奪われたり
理不尽な扱いを受けた時など
人間の大事な感情のひとつです
この記事は「怒るからだめ」とかそんなことは全く言っていません(笑)
怒りは大事な感情です
ただ・・・時と場所なんですね
癇癪はそれを選ばないので、困ってしまうのです
日頃から、平安な心を持つことが大切ですので
その仕組み作りから始めてみてはいかがでしょうか
子供がのびのび楽しく過ごせるような環境づくりは大事ですね
子供が怒った(癇癪)からといって
こちらも食い気味で怒って叱ってはいけません(笑)
安心できる環境から精神的に成長できると思っています
——————————————————-
QAパパの楽天ROOM
療育グッズも載せてるよ
【あわせて読みたい】
自閉症とわかるまで
第1回
【period0-1】 自閉症(自閉スペクトラム症)とわかるまで
第2回
【period0-2】 自閉症(自閉スペクトラム症)とわかるまで (検査施設に行った編)
第3回
【period0-3】 自閉症(自閉スペクトラム症)とわかるまで (検査結果編)
第4回
【period0-4】 自閉スペクトラム症とわかってから (幼稚園に報告編)
第5回
【period0-5】 自閉スペクトラム症とわかってから (ママの勉強編)
第6回
【period0-6】 自閉スペクトラム症とわかってから (療育編)
第7回
【period0-7】 自閉スペクトラム症とわかってから (年齢別詳細)
コメント