自閉症と言えば、その特性の一つに「こだわり」がありますが、このこだわりって大事で
人が行動するエネルギー源だと思っています
人間って行動するためには欲求が必要不可欠です
例えば・・・
お腹が減ったので、飯どころを探す
お金が欲しいから、仕事を探す、仕事をする
眠たいから寝る・・・仕事が終わってなくても寝る・・・っていうかもはや失神(笑)
欲求=行動力 と言っても過言ではないと思います
つまり、欲求をコントロールできれば、やらなければいけない必要不可欠な事に集中ができ
作業効率を良くすることも狙えるわけです
こだわりも欲求と同じだとおもっています
なので、こちらも方向性を操作することができれば、大いなる力になる可能性があります
でも、自閉症のこだわりって正直よくわからないんですよね
今回はこだわりをどういう風にいい感じに持って行くかのお話です
自閉症のこだわりのその正体
自閉症のこだわりはその症状的な特性と言ってもいいですね
自閉症の方、皆が皆こだわりを持っているとは思いますが、度合いは人それぞれです
そして好き嫌いも激しかったりします
そこから自分のやり方やペースがあり、それが崩されると反発も大きくなります
自閉傾向に関しては本当に人によってポイントが違うので、接する機会があるのなら、こういったことを理解してあげることから始めるべきです
ちなみにQ太郎もこだわりが強く
しかもコミュニケーションをとれないので、他人が付き合ってあげることが難しいのです
彼の場合は、言葉からの認知があまり良くないので、ホワイトボードを介して指示を伝えます
ただ、彼からホワイトボード書くわけじゃないので、指示が一方通行になってしまいます
こだわるところも良くわからなくて
5時20分に起きます
しかも目覚まし無しで・・・
しかし、あまりにも早すぎて
ママが寝不足になるので、5時55分にママが起こすように仕向けますが、最初は癇癪でした
Q太郎は本当に脈絡のないこだわり・・・
いっつも突然なんです
自閉症のこだわりって、所説あるのでしょうが、変化に対しての不安からというのを聞きます
変化というのは一定ではないので安心できません
型にはまったものを処理するほうが人間楽なんです
職場でもよくいるでしょ、特に高齢の上司にその傾向がありますけど
仕事の方針とか変えようとすると、すっごい嫌がる人・・・
もちろん、その人たちが発達障がいだとか、そういう話をしてるのではなく
変化にはエネルギーが必要ってことなんですよね
まとめると、変化を嫌がるから、一つのやり方や方針に固執してしまうこともあるので
それがこだわりにつながってくる場合もあります
ある意味ルーティーンみたいなものです
お決まりの動作・習慣をすることによって安心を得ていくわけですね
つまり、上記の理論でならば
「嫌い」の度合いを少なくして、抵抗を減らす
別のことに安心感を得られれば、変化を嫌がらない=こだわりをなくせる かもしれない・・・?
その場合、子供にいろいろなことをやってもらうのがおすすめだと思います
理由は一つのことに縛られないというのは
執着しすぎてしまうことを予防するので、結果的に不要なこだわり抑止です
経験を積ませてあげることはこだわり分散とも言えます
そして、こだわりの元を多く作ることは分散につながります
でも、勘違いしないでほしいのは
今お話ししてるのは強すぎるこだわりが弊害なので
本来こだわりというのはうまく活用すればよい動力源なのです
ではどのようにこだわりを活用します?
今度はこだわりを有効利用するべく
どのように活用について考えてみましょう
まずは「親がやってほしいことを子供にやらせる」ということに落ち着くと思います
例えば『勉強』をやってもらうためが多くの親の願いなんじゃないでしょうか
勉強に対して何らかのこだわりがあれば、勉強時間が長くなってきます
勉強時間が長いということはが学力が上がることにつながりやすくなります
こだわってもらう、こだわりが発生する効果として
嫌がらず集中してもらいやすくなるということですね
こだわりというのは本人が納得するまでやるということなので
本当に極めれば有効利用できるのであれば、高い成果につながります
さて、具体的な話をしますか
じゃあ、例えば『勉強』させることが目的として
どのようにこだわりを持ってもらえれば取り組んでもらえるか?が気になるところだと思います
まずは勉強に対しての抵抗があるのであれば、それを取り除くことですね
でも、勉強の抵抗を取り除くこと自体難しいことなので、今回ここは重要視しません
一番大事なことをは、子供が興味もつところを探すということです
それには親が勉強に参加する必要があります
ただ、一緒に勉強しろってわけじゃないですよ?
子供が興味もつことを探すんですよ
算数をやらせて、ひっ算にのめりこんできたと思ったら
追加の問題を出すとか、実生活を引き合いに出してひっ算を使うイメージを教えてたりとか
国語の文章の問題だったら、実際に本人が使いそうな構文をいってあげるとか
漫画やアニメのキャラクターに例えで説明してあげたりとか
いろいろあるんです
興味を持ってもらうことが狙いで、その興味が本人のこだわりになってくるんですね
興味を持たすのは親の仕事
こだわりを持つのは子供の嗜好
なんです
つまり、親は常に子供の適性や嗜好をさがすべきなんですね
だから、子供にいろいろやらせたり、いろいろなところに遊びに行ったりすることは大事です
アクションを起こすことで発見があるかもしれない
なにもしないより、それは絶対可能性は高いことなのです
後は勉強させるのなら、将来のビジョンを明確に提示してあげるという方法もあります
要は「勉強するとこうなるよ」「勉強しないとこうなるよ」とか「宇宙飛行になるには〇〇と△△を勉強しなければいけない」みたいなことを教えてあげるのです
今回はこだわりの話なので、このやり方については深く話しません
こだわり誘導への声掛け
こだわりとはまずは興味を持ってもらうことを説明しました
じゃあ、こだわっていただくために
子供に興味を持ってもらうよう誘導しましょう
ちなみにいうと、狙ったものにこだわってもらうこと自体は本当にむずかしいですよ
こだわってもらったとしても、想定と違うこだわりだったりということはよくあります
誘導って言い方すると、嫌がる方もいると思いますが
まぁ、誘導は誘導ですけど、親が子供のよりよい将来を願って導いてあげるのです
導いてあげると言っても、こだわりに結び付けるための導き方なので
そこは一工夫必要になってきます
①楽しさを伝える
楽しくなければ興味も湧きませんし、そもそも楽しくなければ人間やりません
ただ、やみくもに「勉強やって」と言ってもッこれじゃやりませんね
勉強することによって得る楽しさやメリットを少しづつでもいいから伝えましょう
②言葉のトーンや言い回しを変える
同じ「勉強しなさい」でも「勉強しなさぁい↑」だったり
「勉強してほしぃの・・・」「おっ!ちょっとやっちゃう?勉勉(勉強)」みたいな崩しも
子供に対して何が刺さるかわかりませんが、こういう工夫が大事だってことですね
③義務で動かす
学生の本分は勉強です
これはある意味義務ですよね
なので「勉強しなさい」と言われるだけで、通常は言う通りにしなければいけないのです
子供って義務による責任感が少ないというのもあり、なかなかうごきません(大人は悲しいぐらい義務に縛られる…)
なので、押しつけがましい行為はNGです
④逆に何も声をかけない
親の一言って子供にとっては負担だったりします
自然な形で興味を持ってもらうのならあえて何も言いません
・・・いや、まったく無言なのはだめですよ?
「〇〇しなさい」「〇〇やって」以外でも興味を持たせる方法はあるでしょ
そのことを熱く語ればいいのです
子供の性格によって、興味を引く流れは変わってくると思います
まずは土台や基盤作りから始めた方がよいでしょうね
うちの場合は、パソコンを与えました
みるみるQ太郎はパソコン上達して、以下を覚えました
基本的なパソコンの操作の一部習得
ひらがなキー配置覚え
ローマ字打ち練習
定型発達の子より習得スピードは遅いと思っていますが、それでも効果が出てると思います
本が好きなら本屋に行って実際に選ばせる
体を使うことが好きならば、いろいろなスポーツをやらせる、スポーツ観戦する
興味を持たせるようにするにはいろいろ方法があるのです
お子さんはそれぞれ性格が違うと思います
まずは何でもチャレンジさせるのがおすすめです
まとめ
普段から、子供がいろいろなことに興味を持ってもらうよう自然に誘導するような心がけは必要ですね
親としては、できるだけ自然に声掛けして
子供に自発的にやってもらう流れができれば万々歳です
子供に興味もってもらい、ゆくゆくは狙ったものに対してこだわりバリバリになってもらえればということです
真新しいことも変な先入観を持たずにとりあえずやらせてみる精神は重要です
もちろん危険性を伴うものに関してはきちんと管理するか事前にふるいにかける必要はあります
直接サポートしなくたって、子供に対して問題提起や疑問を投げかけることもできます
要は子供をほっとくんじゃなくて、イメージとしては方向性をずらすんですね
親子仲良く試行錯誤していきたいですね
こだわり最中に声をかけてみるのもいいのです
「これはどうやるの?」とか「こういうことやってみはどう?」なにが相手に刺さるかなんでわかりませんもん
じっくりじっくり進めていきましょう
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