今回は療育についてのお話
発達障がいの子供をもつと、療育って言葉を聞く機会が多いです
療育というのは、そういう子たちが今後生きていく上で、困らないように教育を施すことです
各々の子供の発達に合わせた個別の支援や指導になるので、幅広くいろいろな分野のものになってくる場合があります
Q太郎の取り巻く環境として、現在療育も行っているので
パパのお勉強も兼ねて療育についてまとめてみました
ひとつの参考になれば幸いです
療育について、知ったのは3歳半検診の時だったなぁ~
そうね
アンちゃんもまだ生まれてなかったし二人で考えて出した結果だもんね
結果として「通所して良かった」と思えてるわね
療育ってなに?
まず、療育の目的としては
障がいを持つ子供が自分の障がいや特性を理解し、それに適応しながら社会で自立して生活できるようにサポートします
特に、発達障がいなどのパッと見た目ではわかりにくい障がいを持つ子供たちは、その特性によって日常生活で困難を感じることも多くあります
療育は、そうした子供たちが定型発達の子供と同じ生活を送ることを目指しつつも、それぞれの障がいや特性を考慮した上で、社会生活に適応するためのスキルを身につけることを目的としていますし
子供の気持ちや立場に寄り添って、困難に直面したときにどう対処するかを教えるだけでなく、場合によっては、それを回避する方法も伝えます
できないことを無理に克服させるのというわけではなく、別のアプローチを見つけたり、特性上どうしても乗り越えられない問題であれば、回避する手段を一緒に考えることもしていきます
つまり、療育は個々の子供に応じた柔軟な支援を行い、子供が自分のペースで自信を持って成長できる環境を作ることを大切にするわけです
また、他にも狙いがって、子供自身が持つ可能性を引き出し、自分らしく活躍できる力を育むことが、実は療育の最終的な目標だったりします
療育には、国や自治体が支援する療育、医師の治療の一部として行われる療育、個人的にお金を払って受ける療育など、いくつかの種類があります
療育という言葉は、「医療」と「教育」を合わせたもので、発達を支えるためのサポートという意味があります
療育ってどんなことするの?
療育は、子供の特性に応じて、個人個人に合わせたプログラムが提供されます
主に以下の分野で支援が行われます
- 言語発達(言葉の遅れやコミュニケーションの課題)
- 運動能力(身体のバランスや動きの調整)
- 社会的スキル(他者との関わりや対人関係)
- 認知能力(考える力や記憶力の向上)
- 感情の調整(感情のコントロールや自己表現)
医師や心理士、作業療法士、言語聴覚士などの専門家によって行われることもあり
早めの介入によって、将来の生活の質や社会参加の機会を広げることが期待されています
以下、療育内容の概要を書くとこんなイメージです
- 言語指導
言葉の遅れやコミュニケーションが難しい子供向けに、絵カードやジェスチャーを使った言葉の理解や正しい発音の練習、会話遊びなどを通じてコミュニケーション能力を高めます - 運動指導
身体のバランスや運動が苦手な子供向けに、基本的な動作や手足を使った微細運動、バランス運動などを行い、身体の発達をサポートします - 社会性指導
他者との関わり方が難しい子供には、遊びを通じて友達との交流やマナーを学び、他者の気持ちを理解し、適切な反応ができるように指導します - 感情調整指導
自己コントロールが難しい子供には、気持ちを表現する練習や怒り・不安への対処法を教え、感情のコントロールを支援します - 認知支援
学習に困難を感じる子供向けに、色や形の理解を促す教材や集中力を高めるゲームを使い、学習能力を伸ばします - 生活スキル支援
日常生活が難しい子供には、トイレや食事、着替えの習慣をサポートし、生活の自立を促します - 感覚統合療法
感覚過敏のある子供には、特定の刺激に慣れる練習や触覚・視覚の統合を図り、安心感を与える活動を行います
あくまでも子供の成長や状態に合わせて柔軟に行われますので、ガッチガチな定型の学習をすることは少ないと思います
お子さんのペースで、お子さんに合わせて です
トランポリンやる~
Q太郎当時はめちゃくちゃトランポリンやりまくってたよね
(今もだけど)
療育はどんな人が対象?
療育はいつでも始められますが、できるだけ早く始めることが推奨されます
療育の言葉の定義上、手帳があるかどうかは関係なく、児童相談所や市町村の保健センター、医師が「療育が必要」と判断した18歳までが対象ですが、その後も継続することは可能です
普通に生活するにあたって、サポートが必要であれば、療育は必要と言えるでしょう
身体障がい、知的障がい、精神障がい(発達障がいを含む)の子供が対象になります
何度も言いますが、療育は早いうちからはじめるのが効果的です
頻度については、子供や家庭の状況によって異なってきて、一般的には週1回が目安ですが、月に2〜3回や週に2〜3回通うこともあります
送迎などの保護者の負担を考慮し、無理のないペースで続けることが大切ですね
また、周りの人間もその特性を理解し、問題解決の方法を一緒に学ぶことも重要で
これにより二次的障害の発生を防ぐことも目的としています
療育ってどこでやるの?
子供や家庭の状況に合わせて、いろいろな場所で行われますし、行うことは可能です
療育を担っている施設は、児童発達支援センターや放課後等デイサービスが多いです
療育を受けるには、まず公的な機関や医療機関で相談してみましょう
1歳半健診や3歳検診などの乳幼児健診で気になるところがあれば、その健診を受診したところ介して、相談することになるでしょう
他には、子育て・発達支援室、療育センター、児童相談所、障害福祉課などで相談することができます。
療育センターや発達支援センターのような専門施設では、言語療法士や作業療法士、心理士などがサポートすることになります
そして、前述した通り、子供の特性に合わせたプログラムが提供されます
また、LITALICOなどの通所療育施設では、日中に子供が通い、グループ活動や個別支援を通じて、日常生活スキルや社会性の発達を支援します
LITALICOの記事はコチラ
一部の保育園や幼稚園には発達障がいを持つ子供向けの特別支援プログラムがあり、通常の保育と療育を組み合わせた形で対応しているところもあるようです
そして、専門家が自宅を訪問して行う自宅療育もあり、家庭環境での日常生活に密着した支援が可能です
小学校や中学校に進学した後も、特別支援教室で学習や社会性のサポートは継続されます
専門家と家族が協力し、子供に最適な支援ができるようにすることが考慮することが大切です
専門家に任すのであれば、その指定の場所は決まってくるでしょうが
そのご家族でするのであれば、別に場所は問いません
もちろん自宅でもできます(これは場所のことを言ってるのではなく、家族で自宅でもできるということです)
その場合、毎日少しずつ生活の中でできることから始めるといいと思います
自宅で使える療育教材もあったりしますので、取り入れるといいでしょう!
こういうツールをうまく使って、イラストを見たり見せたり、題材に関して会話することで、言葉を通じて覚える練習ができたり、発達障がいの子供に対してのいろいろな手助けになります
お値段は?
児童発達支援事業所の利用料金は、どこの事業所でも基本的に同じような考え方で決められています
料金が変わることもありますが、これは法律の改正や、事業所の場所、指導員の資格や人数、利用する子供の障がいの状態、延長時間があるかどうか、送迎サービスがあるかなどによって変動があります
あと、考えられる可能性としては、指導員が新しく入ったり、資格を取ったりした場合も料金が変わることがあります。毎月の料金が同じとは限りませんが、1回の利用でおよそ10,000円から15,000円ほどかかることが多いです。
児童発達支援の利用料金のうち、9割は国や自治体が負担してくれるので、保護者が実際に払う金額は1回あたり1,000円から1,500円くらいです。また、令和元年10月から、就学前の障がい児に関しては児童発達支援等の利用者負担が無償化されています
時勢的な流れで、値段やサービス内容が変わる場合があるので、新鮮な情報をキャッチするため、アンテナは高くしておきたいところですね
家計ひっ迫しないのは、本当に助かってます・・・
Q太郎の面倒を見ると、共働きしにくいですし
療育でも”けっこうなお金”をはらわなければいけなかったら
今頃この記事書いてません
そりゃパパも同意や
Q太郎は変わった?
Q太郎で言うなら、小学生前に上る前に3回
小学生に上がってから1回療育を経験してます
療育受けているのと受けていないケースを正しく比較することは難しいですが、療育行ったほうが状況が良くなってることは間違いないと思っています
- 言葉の理解力が上がった
- 発語や発言が増えた
- 課題の理解力が増えた
- 集中の度合いが上がった
療育を経験したQ太郎から成長は確かに見られました
・・・まぁ、自然に発育した結果かもしれませんが
しかし、確かな感触は有りました
療育っていうのは、自主的に自然で、無理なくやる勉強だと思っていて
そういう教育や勉強の類なんてものは、子供に無理強いをさせるのでは無ければ
やれるだけやりまくってもらったほうがいいのです
もちろん1日8時間とかは、絶対に無理なので
生活にできるだけ自然に組み込むのが理想かなとパパは考えています
あと大事だと思ったことが何個もあって、以下が該当すると思います
- 相性
- 効率
どんなに良い療育だって、先生及びカリキュラムが本人に合わないと、結果がかんばしくないだろうし
効率良くやってくれないと効果も期待できないです
ただ、療育って効率を重視するものでもないので、そこは本人にあったペースでゆっくりでいいと思います(もちろん、誰の目からみても非効率はだめですが)
そういう意味では、本人と教育環境との相性はめちゃめちゃ重要となります
本人の特性や性格によるとはいえ、やる気ないときついと思います
Q太郎は3箇所ぐらい療育に通ったのですけど
なんだかんだ言って、その療育を大きく拒絶しなかったのありがたいでしたね
まぁ、嫌いなことというよりかは取り組みやすい方針が療育だと思うので
ある程度取り込んでくれることを期待しましたけど
もくもくとわかる範囲でやってくれたのはうれしいですね
一般的な勉強と違って、本人が取り込んでくれるものを探求しつつ、すすめてくれるので
苦手意識が強い子でもハレーションは起きにくいと思います
また、多動などで学校の授業受けにくい子の場合でも、その理解がありますから
療育側でアプローチしていきやすいです
まぁ、これ全部
実体験的にLITALICOさんのことなんですけどね
他事業所の療育も悪くは無いんですが、カリキュラムの変更が少なかったので
相性的に合う合わない、どのぐらい合うかというのがあるっていうのがあります
その点、LITALICOはいろいろとQ太郎に対して、臨機応変にチャレンジしてくれてるのは本当に助かっています
療育を受けるのなら、可能な限り早い段階で、子供にストレスなくできるものがいいですね
そして、親の都合等ももちろん重要です
親の方針とかも反映してくれるところもポイント高いですよね
最後に
今回は療育全般について、解説しましたけど
必ずしも通所したいところに通えるってわけではないと思います
我が家もLITALICOの順番ずっと待っていましたし
支店が多いので、他の所は空いたもののやっぱり家に近い所を待ってました
結果として、近場にご縁があったので、通所していますが
療育を受けさせることが一番の目的で、その療育を見て家でも真似事でも実践することも大切なので
入所出来るところからした方がいいとは思っています
療育は、早めにするに越したことは無いと思っていますので、その点も含め検討材料にしていただけたらと思います
家族一人ひとりが、お子さんに対して
いろいろと考慮していくことがまずは大事です
「一人で身の回りのことができる」「いずれ働く」
ってことは、生きていく上で必要なことだと思っています
療育はその前準備みたいなもので、一助につながります
まずは、ご家族で検討してみてはいかが?
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