小学校の卒業式(Q太郎の場合)

小学校の卒業式(Q太郎の場合)

小学校6年間いろいろありましたけど、Q太郎も無事に卒業することになりました

卒業する日が近づくにつれ、パパもQ太郎(withアンちゃん)の登校は、なるべく一緒に学校に行くようにしていました

感慨深いと思ったのは、卒業式の前日に朝送っていって
きちんとQ太郎がパパに対してバイバイするようになったことです

1年生の時なんて、振り向きもせずに教室に入っていきましたね

この記事はQ太郎の卒業式のことを書いていきます

Q太郎は気持ちを伝えることができないし、どう感じてるかも不明です
なので、パパ目線で書きます

卒業式のQ太郎の様子だったり、パパママだったり、先生についてお話していきたいと思います

目次

いろいろな人に感謝

まずはいろいろな人にお礼を言いたいです!

Q太郎の発育次第によっては、特別支援学校に転入することも考えた時期もありました
無事卒業できたのはいろいろな人の支援や協力があってのことだと思います

Q太郎が大人になっても、周りの人たちの助けは必要となってくると思います

こういう気持ちは忘れないようになりたいですね

ママに感謝

卒業式が終わった後、その日の夕飯の時ににママに対しては「ありがとう」とお礼を言いました

「あら?めずらし」みたいなことを言われまして、日頃から感謝してないと思ってるのか・・・?とも疑問に思いましたが

いつものパパの雰囲気からは、そう読み取れないんでしょうね
そこはパパも反省するべきかと思いますが・・・

ママは日頃からQ太郎送り迎えはもちろん、行事にも付き合ったりしていました

運動会の予行練習やプール、遠足など先生方がサポートできないようなときも付き添いのため学校に行ってくれたので、本当にそこは感謝していますし、我が子のことになると行動力があるなと感心もしていました

あと、Q太郎がしゃべらない分も
その様子をわかる範囲でも教えてくれたりもしました

ママの凄いところは嫌な顔をせず当たり前のように対応してくれたところです

自分の妻のことをめちゃくちゃ褒めるのもなんだか恥ずかしいですが、凄い人と結婚したなとは”たまに”思います(本当にたまにね!)

でも、引き続き中学生になっても同じ状態にはなると思うので
ママには継続して、頭があがりません(・・・かもしれません)

Q太郎はマイペースだからかっていうのもあるし
自発的な発語が少なく、説明能力がないので、学校のことをほとんど報告しないのもあり
パパ的には思い出が少ない

あとは、Q太郎の6年間の間の3年間ぐらいはコロナがあって
学校行事が減ったり登校も減らしたりしたのもある

ちなみに卒業式の後日にママと夕食後でこの話をして

卒業式の日、他の生徒は先生といろいろ集まって
思い思いを語っているのにQ太郎はそれができないって言う観点で、泣いていた

パパもそれは同感でQ太郎が無事卒業式できるのか不安だったのもあるけど
本人の取り巻く環境や思い出話があまり無いなぁというのを本当に思った

だから、ママと約束しました

今後も希望を感じないときとか、ちょっぴり寂しくなったときとか、泣いてしまうことあると思いますけど、その時は一緒に泣こうよと

これからもQ太郎を取り巻く課題の話や
特に我が家は思い出話をよくする方だと思うので(最近はアンちゃんがうるさく割り込んで聞きますが)こういう機会はたくさんあると思うので

先生に感謝

1年から6年通して同じ先生がQ太郎についたわけではありませんが
メイン担当としては3回ぐらい変わったと思っています

また、サポートに回った先生も多い中、Q太郎はのびのびと過ごしていたと思います(時には癇癪を起しながら(笑))

加配というかサポートに回ってる先生も同じではないけども
ひとりひとりQ太郎に関して理解して熱心にいろいろと接してくれたと
とても感謝しています

発達に問題のある他の子と比べて、Q太郎は症状が軽いわけじゃなかったので
大変だったと感じます

本当にありがとうございました

一緒に行動するのも素直に言うことを聞かなかったり
低学年の時は多動が多かったりと大変だったと思います

高学年になったら多動は減ったものの癇癪が多くなり
嫌なものと嫌じゃないものがはっきりしてきたっていうのと
こだわりが大きくなってきた

パパは授業参観やお迎えで30回ぐらいは先生とお会いしていましたが
日々の状況をいろいろと教えてくれました

でも、有給休暇使って、Q太郎の様子を一日ウォッチングすればよかったと思っています

先生方に感謝と共に
知的に問題があるQ太郎ですが、先生に教えてもらった数々のことは確かにQ太郎の中に根付いています

このバトンをパパママは無駄にしたくなくって、繰り返し忘れないように教えていきたいと思います

自閉症の幸せ

いっつもこういう時があると、ちらついちゃうんですが
Q太郎の幸せはなんなのかっていうこと

卒業してもこの結論は出ないと思います
多分これからの長い人生ずっとかもしれません

ちなみに小学生6年間の思い出を聞きましたが、Q太郎は答えられませんでした

何度も聞いても「理科室」「1F」「思い出」などの単語のみ
要領の得ない回答なので、思い出という言葉自体がわからないかもしれませんが
(Q太郎自体日々は楽しいかつまらないかという感情だけで、思い出が残らないかもしれない)

ただ毎日をタスク処理として消費するみたいな
自閉症ならではのルーティーンなのかともってしまいました

でも、親としては信じたい
価値観はパパママと違うとしても、日々過ごしたことは大切なことだし
説明できなくても心には残ってると思います

今だって幼稚園のこと言いますし、学校のことだって言います

それが楽しい嬉しいとは言ってませんが、記憶に残ってるので
「思い出」という概念での意味の理解あ難しいのと
理解してないからこそ説明ができないかもしれませんね

「〇〇先生と何怒られた?」とか「学校の行事で楽しかったことある?」
と細かく聞けば、質問に完全にマッチすることは答えられないこともありますが
当日の状況や関連する出来事を答えられましたので、決して記憶に残っていないわけはないのです

親として願わくば、それが楽しい嬉しい一生の思い出になってほしいです

Q太郎の学園生活

癇癪起こしたら、どう先生方は対応してるのとママに聞いたら
癇癪自体は6年で10回ぐらいしかないとのこと(ほんとか~?)

LITALICOの先生が学校に来て先生と相談してくれるんですが
一つの解決策として、暗室みたいの作ってそこでおとなしくさせたりしていました

学校の教材はついていけなくて(初めに壁にあたったのが、小2ぐらいの時でした)
学年別のドリルを買って、最終的には国語は小6までは終わりました
算数は小3までです

学校の行事も泊りのものはきついですが、参加できるものも参加できたし
運動会などもリレーや組体操などサポートこそは合ったもののできるものはやろうとしてましたし、がんばってたと思います

あとは周りの生徒達

特別支援クラスもそうですが、普通クラスの子もそうですが
Q太郎に気をかけてくれた子も多いです

Q太郎からは会話がないのにハイタッチしてくれたり、癇癪後の落ち込んでいるとき声かけてくれたりと学校側としてもそういう空気や雰囲気づくりしてくれてるんでしょうね

本当に学校関係者の皆様、先生、生徒全員に感謝です

本当にありがとうございます

Q太郎的には人とのコミュニケーション的な認知が小さくあるものの
実際にどう思ってるかもわかりませんですが、先生たちに対してネガティブな感情は一切なく、大好きだったと思うし、親からみてもQ太郎の面倒は大変だったと思いますし感謝の気持ちでいっぱいです

卒業式を経て学校を後にするまで

実際に卒業式に関しては、サポートの先生がついて
常にQ太郎も卒業式に参加してるわけでもありませんでした(先生の誘導の基途中退場したりしていました)

一応全体の入場と退場はできましたが(入場はちょっとあやしかった、ママの前に一瞬止まる)
卒業証書授与も何とかできました

卒業証書もらう位置がずれてまして、最後の礼がなかったですが
ただ、壇上で正面向くとき、手を叩いてぴょんぴょん跳ねたのは正直ひゃっとしました

ですが、周りも騒ぎにならなかったので、そのご理解が助かりました

幼稚園の卒業式でもやらかしがありましたし、なんかああいう場面で緊張するんでしょうか?

最後いろいろなクラスに卒業生は集まるのだけど
その前に子供たちは写真撮影でいないので
保護者は先に子が巣立つ教室で待機となり、その風景を写真におさめてたりしたいた

Q太郎は特別支援クラスなので、同じクラスの子供の保護者はそこに集まってました

特別クラスは実は小分けしているので、何クラスもあって
それぞれのクラスで親と生徒で先生を待っていました

Q太郎はその何クラスもある一つのクラスにいたわけだけど
見送ってくれる先生は4人ぐらで他に生徒はもう一人ぐらいしかいなかった

そして普段騒がしいであろう教室はガラガラだった

二人の生徒には広い教室

そして、外からは優しい日の光が差し込んでいた

もうその雰囲気でパパは泣きそうになってしまって

卒業証書授与は、Q太郎がちゃんとできるかハラハラでそんな気持ちにもならなかったけど
(ママは少し泣いてたけど)
少し張りつめていた気が抜けていたんだと思います

最後担任の先生が
「卒業おめでとう」「もう小学校終わりなんだよ」とお祝いと同時にお別れの言葉かけてたけど

Q太郎は寂しいとか悲しいとかないのか「もう帰る」と言っていた
その先生も笑ってらして「もう帰るか?」とおっしゃっていました

いつも通りのQ太郎でしたが
ただ、その「もう帰る」は、早く帰りたいというよりかは、穏やかにニコニコして言っていたので
もしかしたら、もうお別れと言うのはわかってたのかもしれません

今年に入ってから、特に卒業式の1週間前は、パパママから小学校お別れのことを言い続けていましたからね

そして、パパはそのやりとりをみて本当に泣きそうでした(もしかしたら半分涙でてたのかもしれません)

だって多分それは
いつもの日常の光景なんです

日常のやりとりを実際にみてるわけじゃないのでわかりませんが
Q太郎はいっつも変わらずだろうし、先生はそんなQ太郎を温かく見つめながら話していたからです

外から差し込む優しい日の光のせいかもしれませんが

Q太郎が癇癪を起さずにこやかだったからかもしれませんが

先生がやさしい笑みをうかべてたからかもしれませんが

とにかくそれを「一つの幸せ」と感じました

そして同時に小学校生活はもう来ないー

そう考えると本当に寂しいです

Q太郎はその障がいの特性上というか
障がいの度合いが特別支援クラスの中で大きいと思っています

Q太郎についた先生は小学校生活6年間で3人になる
もちろんその先生方がずっとQ太郎の専任というわけでもないが
Q太郎が手もかかることもあり、その先生方の比重が決して少なくなかったと思います

ママとちょうど下校になったアンちゃんとQ太郎を待たせて、最後にQ太郎のお話を先生とさせてもらいました

お世話になった挨拶はもちろん
Q太郎からお礼はいえないのもあり、それも重ねてお話しました

パパの主観となりますが
実はこういう話をされている時の先生がQ太郎に対する思入れを必要以上に感じませんでした(淡々と話されていることもあり)

親視点で言うならそこは寂しくも感じましたが、それは当たり前のことなのかとも思いました
なんでかっていうと、先生はQ太郎一人の先生ではありません
他の子達も面倒を見ます

Q太郎が卒業しても先生は先生の道は続くわけです
思い入れが大きいとお別れの時の反動が大きので、そんな感じで全然いいと思いました

正直、Q太郎もこの先生のことは家では言っていません
まぁ、他の先生のことも同様なんですが・・・

ただ、先生が教えてくれたことは確かに根付いたので
敬語で会話してくれたり、多動が減ったりしていて
算数の計算ができるようになったのは、くちゃくちゃ食べないようにはまだ練習中ですが

こちらの先生をはじめ、Q太郎に関わってくれた人のおかげだと思います
Q太郎の中では先生方の教育は確かに学びの結果として溜まっていると思います

卒業おめでとう!!でも人生は始まったばかり

パパの考え的に
人生において、長い目で見ると大切な時間はいろいろあると思っているけど
その中でも小学生って人生のうちの最も大事な時期の一つだと思います

Q太郎は他のお友達との関りは少なかったと思う
周りが気に留めてくれても、Q太郎が興味ないからだね

パパとしては子供のその状態に関しては「Q太郎幸せなの?大丈夫?」と思う
でも、不可抗力な部分が大きいとはいえ、その選択肢を選んでいるのはQ太郎本人

いろいろこだわりがあったとしても、好き嫌いがあったとしても
Q太郎が選んだ道、人との関わりはあったほうが人生プラスになるかもだけど

Q太郎にそのモチベーション、そしてスキルが無いのなら今はしょうがない
それよりもQ太郎がやりたいことを順調にやってもらえばまずはいいと思う

だから、不幸ではないと強く思います
Q太郎は価値観が違うわけだから、彼が選んだことで本当に幸せにしたいし
実際にそうなってほしい

ただ、やはり今のままでは、今後生きていくのが尻つぼみになっていく感じはする

クラスメイトとの関わりだけがダメじゃなく
知能的にも問題があるわけなので、勉強なども遅れがでてるわけなので・・・

卒業式はめでたくもあり少し寂しいものになっただけど、パパが感じるQ太郎の卒業式は
一つの通過点であり、課題もまだまだあるので「卒業」という意味では真に受け取れませんでした

とはいえ・・・とはいえですよ

小学生6年間を過ごしてきて、無事に卒業になったことを心の底から祝福していますし、Q太郎の小学校生活はこれで終わりになります

そして、Q太郎の人生はまだ始まったばかりだし、先も長いです

いろいろな人と出会って

いろいろな気持ちを感じて

これからも幸せに成長してほしいです

パパとママとアンちゃんはこれからもずっと家族だし
皆が笑えるように過ごせるようがんばっていきます

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